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Cicada:中国のAPTグループが最近のスパイ活動で標的の範囲を拡大

政府機関やNGOなど、広範囲かつ持続的なキャンペーンで被害が発生。

国の支援を受けた中国のAPT(持続的標的型攻撃)グループが、スパイ目的と思われる数か月に及ぶキャンペーンで、世界中の組織を攻撃しているようです。

このCicada(別名APT10)のキャンペーンの被害者には、ヨーロッパ、アジア、北米を含む世界各国の政府機関、司法組織、宗教組織、非政府組織(NGO)が含まれます。このキャンペーンで標的とされた組織の業種や地域が多岐に渡っていることは興味深いことです。数年前のCicadaの最初の活動は、日本に関連した企業を重点的に狙ったものでしたが、最近では、よりグローバルに活動するマネージドサービスプロバイダ(MSP)に対する攻撃と関連しています。しかし、今回のキャンペーンはCicadaの標的がさらに拡大したことを示しているように見えます。

これがCicadaの活動であると特定された根拠は、このAPTグループだけが使っているカスタムローダーとカスタムマルウェアが被害者のネットワーク上に存在していたことです。

Cicadaは2009年までさかのぼるスパイ活動的な作戦に関連していますが、今回のキャンペーンにおける最も古い活動は2021年半ばに発生し、最新の活動は2022年2月に確認されていることから、これは長期にわたる攻撃キャンペーンであり、現在も継続している可能性があるとBroadcomの一事業部であるシマンテックの研究者が明らかにしました。

感染したネットワーク上での活動

いくつかのケースで、被害を受けたネットワーク上での攻撃者の最初の活動は、Microsoft Exchange Serverに対するものでした。これは、Microsoft Exchangeの既知の未パッチの脆弱性が、一部のケースで被害者のネットワークへのアクセスに使用された可能性を示唆するものです。

攻撃者は、被害者マシンへのアクセスに成功すると、カスタムローダーやSodamasterバックドアなど、さまざまなツールを展開することが確認されています。この活動で展開されたローダーは、Cicadaによる以前の攻撃でも展開されました。

SodamasterはCicadaの既知のツールであり、使用しているのはこのグループだけであると考えられています。Sodamasterはファイルレス型のマルウェアで、レジストリキーのチェックや実行の遅延によるサンドボックス内での検知回避、標的システムのユーザー名、ホスト名、オペレーティングシステムの列挙、実行中のプロセスの検索、追加のペイロードのダウンロードと実行など、複数の機能を備えています。また、コマンドアンドコントロール(C&C)サーバーに送り返すトラフィックを難読化および暗号化することも可能です。Sodamasterは、Cicadaが少なくとも2020年から使用している強力なバックドアです。

このキャンペーンでは、攻撃者がカスタムMimikatzローダーを使うなどして資格情報をダンプしたこともわかっています。このバージョンのMimikatzは、mimilib.dllをドロップして、侵害されたホストにアクセスしているあらゆるユーザーの資格情報をプレーンテキストで取得し、再起動後も持続的に提供します。

攻撃者はさらに、VLC Exports機能を介してカスタムローダーを起動することにより、正規のVLC Media Playerを悪用し、WinVNCツールを使って被害マシンを遠隔制御します。

この攻撃キャンペーンで利用された他のツールは以下の通りです。

  • RARアーカイブツール - おそらくデータを持ち出すために、ファイルの圧縮、暗号化、またはアーカイブに利用できます。
  • システム/ネットワーク検出 -  感染したマシンに接続されているシステムまたはサービスを攻撃者が特定する方法です。
  • WMIExec - Microsoftのコマンドラインツールで、リモートコンピュータ上でコマンドを実行するために利用できます。
  • NBTScan - オープンソースのツール。AAPTグループが侵害されたネットワーク内で内部偵察を行うために使用されていることが確認されています。

被害企業

このキャンペーンの主な被害者は、政府関連機関やNGOであるようです。その中には教育や宗教の分野で活動しているNGOもありました。また、通信、司法、製薬の分野でも被害者が出ています。

被害者は、米国、カナダ、香港、トルコ、イスラエル、インド、モンテネグロ、イタリアなど、多くの地域に分散しています。また、日本での被害はわずか1件ですが、これはCicadaがが以前から日本の関連企業に強い関心を寄せていたため、注目されるところです。

攻撃者は、一部の被害者のネットワークに9か月という長い時間をかけて侵入しています。

標的にされた被害者、このキャンペーンで展開されたさまざまなツール、そしてCicadaの過去の活動について当社が知っている事実のすべてが、このキャンペーンの最終目的が諜報であることを示しています。Cicadaの活動は、2018年に米国政府関係者によって中国政府に関連付けられました

この活動の重大性

これは、洗練され経験豊富な国民国家をバックにした活動家による長期的なキャンペーンであり、このキャンペーンで私たちが見た直近の活動は2022年2月であったことから、まだ進行中である可能性があります。異なる地域に存在する複数の大規模組織を同時に標的にするには、一般的に国家支援を受けたグループにしか見られない多くのリソースとスキルが必要であり、Cicadaがサイバー活動に関してはまだ多くの脅威を秘めていることを示しています。

保護

Symantec Protection Bulletinで保護に関する最新情報をご確認ください。

侵害の痕跡(IOC)

IOCが悪意のあるもので、シマンテックが入手できるファイルであれば、Symantec Endpoint製品はそのファイルを検知し、ブロックします。

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